紳士の皮を被ったS男・キニー①【マッチングアプリ】

マッチングアプリ_日本編

マッチングアプリ・ペアーズに登録し、
初めて会った高身長イケメンにまんまと恋をして粉砕した私。

それでも懲りずに、新しい出会いを求めマッチングアプリ内を彷徨っていた。
私が狙うは「180cm以上」の男性。

しかし、マッチングこそするものの、なかなか会うまでに発展しない。

というのも、イケてる人が好きなので、もさっとした180cmにはそそられないのだ。(誰が言うてんねん)

始めた当初の楽しみは薄れ、マッチングアプリに飽きてきた頃。
ついに見つけた!

186cm、濃い顔の40歳バツイチ。

年齢もバツイチも気にならない。なぜなら180cm以上あるから!
しかも彼の方からイイねをしてくれた。話が早い。

マッチングが成立しメッセージのやり取りが始まると、すぐLINEに移行した。話が早い。

LINEに移行すると実際に会える確率はグッと上がる。
逆にいつまでもアプリ内でのやり取りが続く場合は、どちらかが面倒臭くなり会わない確率が高い。(なので、早い段階でLINEに移行することをオススメする。)

マッチングアプリへ形を変えども、恋愛においてタイミングは大事だ。

そして、テンポも大事。

いつまでも会ったこともない人間とLINEのやり取りだけしてたって時間の無駄、虚無である。
彼の考えも同じようだったらしく、電話することになった。話が早い。

もちろん、この時にテレフォン営みをして前回(マッチングアプリで高身長イケメンと出会った話②【怖い性欲】)は失敗したので、今回は性欲に蓋をすべく、音消しでサザエさんを流しながら電話することにした。

彼はカナダに留学後そのまま就職。数年前に日本に帰国し、今は親の持っている不動産の管理をしているという。

へー。


数ヶ月前まで私と同じくらい歳下の彼女がいたが、若い男性に浮気され、そのまま別れたらしい。

へー。

それがショックで暴飲暴食が続き太ってしまったとのこと。

へー。

どうしよう、全く興味が湧かない。

対照的に、彼は好意的だった。
「俺40歳だし、歳めっちゃ離れてるけど、こんなに話が合うなんて!」と大喜びしている。

「よかったら、会ってもらえないかな?」

うーん。
やっぱり興味が湧かない。

その理由は明白だった。
彼が自信なさげだったからだ。

バツイチなこと、ひと回り以上歳上なこと、実家の仕事をしていること(それも立派な仕事じゃん、と思うけど)、今自分史上一番太ってるらしいこと。

これらが原因で自信を無くしているのだろう。
会った時に幻滅されないよう、保険をかけているのが言葉の端々から感じられる。

自ら値下げキャンペーンを行っているのだ。
もっと自信持ってくれたら私もそそられるのに、自らどんどん値下げしていく。

そんな叩き売り状態の君を、誰が欲しがるのか。

興味がないので会うのは断ろうと思ったのだが、離婚理由を聞いて気が変わった。

前の奥さんがカナダ人でさ、やっぱり文化の違いというか…」

なんと!
国際結婚してたの!!!それはおもしろい!!!
「外国人と結婚してた男」だと思うと、急に興味が湧いてきた。

人は “選ぶ側の立場”の時、すごく自分勝手に振る舞えてしまうもので、
話をぶった切って「とりあえず会いましょうか」と提案し、2日後に会うことになった。

ーーー
約束の日。
私の都合で遅くなり開始時間は22時30分。

キャンセルしようかなぁとも思ったが、今日はすごく上手にメイクができたの。
ここ数ヶ月で一番可愛くメイクできたわけ。
こんな可愛い私を誰にも見せないなんてもっていないな、ということで会うことにした。

このもったいない精神が悲劇を巻き起こすんだけども…。

―――
待ち合わせ場所で待っていると、遠くから歩いてくる彼を見てびっくり!

テイラー・キニーじゃん!



いや誰やねん!と思ったでしょう。

テイラー・キニーは、ちょうど昨夜レンタルして観た「ダメ男に復讐する方法」という映画に出てきた俳優。

キャメロンディアスを程よい距離感で優しく見守るワイルド姿がたまらなくて、「これぞ男性の究極体やんけ」と、即インスタフォローし、映画の途中でDVDを買っちゃったくらいドタイプの俳優さんなのだ。

http://www.hollywood-news.jp/news/gossip/38299/attachment/38299_cameron_diaz/

(ちなみにレディーガガの元カレらしい。ワイルド。好き。)

ただのテイラー・キニーではなく、この映画のテイラー・キニーがツボなんだけど、

目の前から歩いてくる彼は、186cmの高身長に、日本人離れした筋肉質の身体(海外住んでた日本人男性は身体鍛えがち)、彫りの深い顔と髭。
まさにこの映画のテイラー・キニーなのだ。

https://www.tst-movie.jp/selemen/ta-taylorkinney.html

和製テイラー・キニーが前から歩いてくる。
低めのテンションが爆上がりした瞬間だった!


好きな俳優に似ている、それだけで、俳優への好感度がその人に加点され、めちゃくちゃカッコいい人に見えてくるから不思議だ。

ーーー
キニーと私は近くの焼き鳥屋に入った。

相変わらずキニーは自らの値引きをしている。
でも以前のような残念な気持ちにはならない。なぜならキニーだから!

キニーは率先して注文してくれるし、私のグラスが空きかけたらすかさず新しいお酒を聞いてくれた。
すごく気を使ってくれているのがわかる。
店員さんにも優しい。
嫌なやつではなさそうだ。

ただ、気を使いすぎるタイプなのか、お皿をすぐに重ねたがる。
すごい速さで重ねる。
バイトの子よりもお皿を重ねたがる。君は社員なの?

いや、いいんだけどさ!
店員さんに横暴な人より、絶対にいいんだけど!

重ねるのが速すぎて落ち着けないし、
脂べったりなお皿の上に、きれいなお皿を重ねる方が気になってしまう…
え、ちょっと…おしぼりでテーブル拭く範囲、広ない?清掃?

「気が利く人」というよりも「どう?俺って気が利くでしょ!というアピールが強い人」だ。

でもまぁいいの。だってテイラー・キニーなんだから。


キニーがご馳走してくれて、お店を出た。
もう24時。

「この後どうする?」の雰囲気。

キニーはモジモジしている。
こういう時は、男性から「もう一軒いこ!」とか「家行って良い?笑」と言ってほしいのが本音だ。
そういう一言があれば、こちらも乗ることができる。
女性から誘うのは、やっぱり抵抗があるから…。

「家、行く?」



と、言ったのは私だった。

「え?え?良いの?」
と、おどおどするキニーを連れて我が家に向かった。

――
家について酎ハイで乾杯。
私はソファーに、キニーはなぜか床で正座している。

「隣は怖いでしょ?」とのことだ。まぁ紳士的ではある。

20分ほどして、モジモジしたキニーが口を開いた。

「正直、ユキ子ちゃんのこと良いなと思ってて…。よかったら付き合ってくれない?」


あらぁ!


外見は言わずもがなキニーなので大有りである。
偉そうなことを言うと今のところ内面には惹かれてない。だけど2年くらい彼氏が居ないし、まぁいいかと思った。
「お腹は全然減ってないけど…え?捨てるん?じゃぁ私が食べるわ。」
と、ちょうど同じレベルの、まぁいいか。

いいよ、と答えるとキニーはとても喜んでいた。

それでもソファに座ることはしない。

「ねぇ、床に座るのもあれだしソファ座ったら?」
「いや…今近づくと絶対したくなってまうから。体目当てだと思われたくないし…だから今日は帰るわ!」


なんて紳士的なんでしょう。

でもな、家まで来といてヤらない男ってなんやねん。
初めて「家まであげといてヤらせない女なんやねん」と怒る男性の気持ちが分かった。


触りたいほど惹かれてもないけど、このまま帰らすなんてもったいない。
そう、もったいない!

せっかく可愛く化粧できたのにもったいない。
部屋片付けたのにもったいない。
一旦家に入ったのにもったいない。
今日ヤレるならやっとこうかな、もったいない。

もういいからヤろうぜ。そんな気持ちだった。

女性にだって、そんな夜はある。

――
タバコ吸ったら帰る、そう言ってキニーはキッチンの換気扇の下でタバコを吸い始めた。
その横で冷蔵庫からお茶を出して飲んでいると、キニーと目があった。

「…壁ドンしたろか?」

へ?

モジモジキニーが豹変したのだ。急にどしたの?

「壁ドンしたろか?」


え、壁ドン?
壁ドンはしていらん

まず壁ドンをカッコいいと思ったことがないし、
壁ドンが良いと思っているその価値観に大きなNOだ。

「いや、いいわ(笑)」と答えると、

モジモジから一転、Sっ気全開になったキニーは

「いや、いいわ(照)」だと捉えたらしく、

「照れんなって」

からの



壁ドーーーン!

いやいや。待ってくれ。

壁ドンは不意にされるからドキッとするもんであって、
壁ドンするで!からの壁ドンは

宣言ドンやん。
もう恐喝ですやん。

Sっ気スイッチが入ったキニーは、さらに私のアゴをグイっとしてキス!
からの、とどめの一言。



「もっとアゴあげろや、チビやねんから」


き、きつ〜!!!!
私164cmやねん。そこそこデカイねん…

さっきまでの紳士は何処へ…?

この後、本性をさらけ出したキニーの勘違い行動は加速する…

次回予告!
問う人よ、あなたは約束もシーツも破るのね」

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