マッチングアプリで高身長イケメンと出会った話②【怖い性欲】

マッチングアプリ_日本編

前回までの話。
この小さな奇跡をもう一度整理したい。

マッチングアプリで、193cm超高身長イケメンの新幹線の運転手(以下、新幹線)と出会った。
新幹線からのお誘いで、私は人生で初めてアプリで知り合った人と飲みに行くことに。
ビジュアル4点女の私と8点男の新幹線が、だ。
このチャンス逃してなるものか…!

(前回までの話、詳しくはこちら

連絡手段がアプリからLINEに移ると、一層テンポがよくなった。

「ほんと音楽の趣味が合うわー!一緒にライブ行こな!」
「ってか、なんで彼氏おらんのん?モテそうなのに」
「彼氏おるなら先に言っといてな、落ち込むの嫌やから笑」

楽しすぎる。
(まぁ、音楽の趣味はこっちが調べまくってこすり合わせにいってるけど。
モテる感じ出したくて、「モテる 女子 メール」で検索して返信してるけど。
落ち込ませねぇから今から付き合ってよ!って感じだけど。)

これはいけるんちゃうか?と、正直浮き足立ってしまう。恋愛に発展しうる射程距離なのでは!?!?と。

でも、ここで期待しすぎてはダメだ。
「追いかけるより、追わせろ」なのだ、結局。

“新幹線の私に対する好意を追い越さない返信”に最新の注意を払いながら、迫りすぎないよう、楽しいLINEのやり取りを続けた。



約束の日の前日。

メッセージで待ち合わせ場所と時間を決めていると、
「仕事終わってから先輩と軽くご飯行かなあかんから、10時くらいからユキ子の家の近くで飲む?」

…ん?

新幹線と私の住んでいる街は1時間ほど離れている。終電は11時ごろ。
1時間しかない…ん?
これ、あれちゃう?
初日でソッコー!の、やつちゃう?

私は急に怖くなった。

いくら毎日LINEしてるからって、「安心して」と社員証の写メを見せてくれたって、
まだ会ったことがない人と家の近くで夜10時から飲むのは…。ねぇ。

そのことを正直に伝えると、
「確かに。笑 じゃぁ電話してみん?話してみて嫌だったら明日はやめて、もっと早い時間に会える日にしよ」
と答えた。8点人らしい、警戒させない返信だった。

そして実際に電話をしてみると、新幹線はとても話しやすい人だった。
話は弾んだし、何より優しい声をしていた。
直感で、この人なら怖くないな、と思えた。

そして私は、






その流れで、テレフォンセックスしてしまった。

そう、テレフォンでまぐわったということ。テレフォン•マグワイヤーである。


ほんま、なんでなんやろ。
しかも自分から仕掛けたよね。新幹線が怖いんじゃない、怖いのは自分の性欲

ただね!性欲に負けたけど、理性は保ておりますので!
冷静に状況を整理しよう。

マッチングアプリで出会う前にテレフォン•マグワイヤー

うん、こりぁどう頑張っても恋愛にはならねぇ。
何が「追いかけるより、追わせろ」なのだ、や。追いすぎ、追い越しすぎ。スピード違反です。

まぁでもさ、ほら、8点と飲めるだけで楽しいじゃない?
マッチングアプリデビューがイケメンだなんていい経験じゃない?

と、明日のモチベーションを「恋愛」から「経験」に切り替えた私。

大丈夫、これなら全然傷つかない。
恋愛で期待しちゃうと相手の反応で傷ついたり落ち込んだりしてしまうけど、「経験」でラベリングしてしまえばどう転んだってプラスしかない!




そして、翌日。

人生で初めてマッチンングアプリで出会った人とリアルで会う日!

先に着いた私を遠巻きに見て「なんやねん4点かよ、かーえろ!」っとならないよう、待ち合わせ時刻の15分前から近くのスーパーの中で待機。
彼の到着したのを確認してから「ごめーん!ちょっと遅れちゃった」と登場する作戦だ。

【21時55分】

新「もうそろそろ着くよー」
私「ごめん、ちょっと遅れてるー」
新「おっけー!先に着いたらから、ベンチに座って待ってるね」

よし、いざ参らん!!!

待ち合わせ場所に着くと、新幹線らしき人物がベンチに座っていた。
彼は私を見ると笑顔で立ち上がり「ユキちゃんやんな?」と近寄ってきた。

ちょっと待って。写真で見るよりずっとかっこいいやん。
彫りの深い顔に、そのスタイルの良さが際立つファッション。

対峙してこそわかる空気感…!このオーラ、モテるぞこいつ!

8点…いや、9点じゃないの!!!
これは嬉しい誤算!!!

ただこれで怖いのが、私にとっては嬉しい誤算でも、新幹線が私をどう思うか、だ。
「経験」とはいえ、あからさまに冷めたリアクションをされては落ち込む。

幸い、今は夜!暗闇で私のことははっきり見えていないはず。
早く酔わして、判断力を鈍らせつつ
ここはコミュ力全開でおもてなしして、せめて楽しい奴だったな!と思わせたいところ。



【22時05分】

待ち合わせ場所からすぐのエスニック料理店に行った。
(店内が薄暗いからね。)
193cmもある新幹線には少し窮屈かもしれないが、カウンター席を選んだ。
(真正面から顔見られなくて済むからね。)

お酒と2品ほど酒のアテを注文し、
改めて好きな音楽のこと、趣味のこと、2人ともバスケをしていたこと、そんなことを話した。

そして、新幹線は少し天然キャラだった。

こんなに大きいのに、天然だと…!?
こんな可愛いギャップ持ってるあなたには、10点満点あげちゃう!!!!!

もうほんとマッチングアプリありがとう。この夜の思い出だけで今年一年頑張れます。

この会話が極上の酒のアテやで〜と言わんばかりに楽しい時間だった。

【22時48分】

新幹線の終電が迫っている。
もうお会計をして、急ぎ足で駅に向かわないと間に合わない。

でも、お互い時間についてはあえて触れない。

確信犯だ。私も、新幹線も。
この状況は私を興奮させた。

だってもうこれは、もう一軒!からの我が家にGO!のパティーン!!!!
つまり!女性としては見てもらえているってことだ。

何を隠そう、昨日のテレフォンマグワイヤー後に

「恋愛」→「経験」にモチベーションチェンジしていたが、

10点男を前にし、「経験」「経験(リアル•マグワイヤー込み)」にチェンジアップしてたので。

ヤレるぞ、今日は!!!

内心、鼻息フガフガさせながら、あくまで静かに相手の様子を伺った。

「映画見るの好きやねん」
「私も!どんな映画が好きなん?」
「007シリーズかな。新しいやつみた?」
「あー、あれまだ見てないや。面白い?」
「おもろいで!じゃぁ、ユキちゃん家で一緒に観よ」

はー楽しい。
“映画を観るために家に行く”という口実を一緒に作って。
なんて甘美でフガフガな時間なんだろう。


【23時35分】

終電はもうない。
お店を出て、近所のTSUTAYAに向かう。
人通りの少ない夜の街が、二人の距離を近づける。

ゴールまでどうやって持っていくかを考えているだけで、興奮が止まらない。
フガフガ!

【23時40分】

TSUTAYAで一緒にDVDを選ぶ。

「ユキちゃん、007の最新作でいい?」
「うん!」
「4枚1000円やって。あと3枚選ぼうや」
「そんなに見いひんやんー笑」
「いや、全部一緒にみる笑」


どうせ映画なんて30分も観やしないだろうに、4つも借りた。

それから、飲み足りないねーだなんて話しながら、

「全部、酔った勢いのせい」という言い訳を共同制作するため、コンビニに寄ってお酒を買った。
それだけだと露骨なのでおつまみも買った。まぁほんとハンバーグについてくるパセリくらい実を成さない飾りである。

コンビニを出てから、信号待ちの間に手を繋いだ。
いろんなことを曖昧にしたまま、家まで歩く。
普通を装って歩いてるけど、頭はエロいことでいっぱいである。

この焦ったい時間こそ、最高の前戯だ。
こんな経験ができるなんて、マッチングアプリ、まじありがとう。


【24時05分】
そして、ついに!新幹線が、我が家にやってきた。


次回予告!

あれ?期待していいのかな?〜主題歌はポルノグラフィティで〜

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