【国際恋愛】空港で外国人彼氏にサプライズされた話

国際恋愛

遠距離恋愛、特に国をまたいだ“超遠距離”の国際恋愛をしていると、
空港での再会・別れって、まぁ一大イベント。

マルタ在住のイタリア人と付き合って1年半。
超遠距離恋愛なので会えるのは年に2回ほど。

友達に何回か聞かれたことあるんだけど、
皆さんもこんな、ロマンティックなイメージあるんじゃなかろうか?

「空港での再会とか別れる時、やっぱり感動的なんでしょ?」って。




いいえ。全く。


私の場合は勝っちゃうのだ。羞恥心が。

みんなに見られてる気がして。(本当はそんな見られてもないんだろうけど)

別れのキスでもしようもんなら、キス後、どんな顔したらええかわからへん。
走ったのに扉が目の前で閉まって電車に乗れずホームに取り残された時の6倍どんな顔したらいいかわからへん。

そんなことばっかり考えちゃうんで、
空港で感動的な再会・別れなんて、他人事。

と、思ってたのに・・・!

こんな私にも空港でサプライズされた忘れられない思い出ができた。今日はその話をご紹介したい。


――

6月はエルの誕生日だ。


エルのお母さんが
「誕生日プレゼントを考えてたんだけど、ユキ子に会えるのがエルにとっての一番のプレゼントだと思ったの。
航空券を買うからイタリアに来れないかしら?」とね。

もちろん即答YES!で、6月という中途半端な時期になんとか仕事のスケジュールを調整してイタリアに行った。

ただ心配事があって。
「当分会えないから多少太ってもバレへんやろ」と気が緩んでて、
否、緩みまくってて、体重が83キロまでリバウンしててん、この時。


最後にご両親にあった時より、4ヶ月でプラス12キロ。

どうやら、神様は私に「体重をすぐに増やす才能」のギフトをくれたみたい。

とにかく、現状の体形をエルのご両親に見られるのは嫌だなぁ、と。



幸いまだ4月。
行くまで2ヶ月でなんとか整えようとダイエットを開始。


そして2ヶ月後、迎えた6月。

整えました!!!



―1キロ。

すっっっくな!

自分でもびっくりよね。
ダイエットしてるつもりではいたのに。決してサボってるつもりはなかったのに。
神様、私は痩せる才能が欲しかったんだけどー。

でもね。

実は、エルは私が太ってようと痩せてようと、たぶん私をめっちゃ好きでいてくれるという謎の自信がありましてね。まぁ、あれだね、愛にあぐらをかいて…ってやつ。

何てだらしないあぐらのかきかたなんだろうね、お行儀の悪い。お母さんもこんな子に育てた覚えないだろうに。


結局、彼へのプレゼントと82キロの巨体を抱えてイタリアまで行くしかなった。


――

誕生日の2日前にイタリア・ローマに到着。


今回の旅行は10日間。

エルの実家があるトスカーナ地方のシエナで5日、その後にカパルビオ(Capalbio)で4日、最後にローマで1泊という日程。

カパルビオ(Capalbio)は「小さなアテネ」と呼ばれる人口5000人未満の小さな町。


エル達が毎年訪れるという親戚一家の家に、エルと私、ご両親の4人で泊まらせてもらった。
この家がなんとも素晴らしいのなんのって。

花と緑に囲まれた薄いピンク色のお家。

家主の親戚は、イタリアでも有名なオーケストラに所属している音楽一家。
だから家の中の調度品は音楽家ならではというか、すごくセンスがあって。

町からちょっと離れたところにあるので、丘の上からオリーブ畑が見渡せて、庭にはツリーハウス!!
(写真はないけど、木にぶら下がったブランコもあった)

ひさしには葡萄がなっていて。

まさに、借りぐらしのアリエッティの世界観。
(じゃぁ日本やん)


海に行ったけど、海外なので私より爆裂ボディのおばさんたちがビキニで泳いでいる。
これなら目立たないか・・・と私も水着になって元気に泳いだ。

そして、夜はビーチ沿いのレストランで美味しい海鮮料理を食べたり。
エルとエルのご両親とゆっくり過ごした。

何より嬉しかったのは、初めて具体的に将来のことについて話し合うことができた事。

私は仕事をやめて移住する覚悟があることを伝えると、
エルは私が仕事を大事にしてることを知ってたから「ユキ子はきっと移住しないと思ってた」と、涙目で喜んでた。


2人の関係が、確かに、大きく、前に進んだ気がした。



そしてカパルビオ最終日。
家でローマへ向かう準備をしていた時だった。

荷造りの途中、台所に行こうと思ったら、リビングからお父さんとエルの話し声が聞こえてきた。

イタリア語なので、何を話してるかはさっぱりわからん。
わからんけど、めっちゃ真剣な話をしてることはわかった。
こんなに真面目なトーンで話してるのを初めて聞いた。


仕事の話かな?
でも、エルの仕事は順調だしこんな長話し込むことなんてある?




え…?

あれちゃう?

・・・これ、私たちの結婚の話ちゃうの?


私の移住OK話を踏まえて、お父さん!僕プロポーズするで!って報告?的な???
そうかエル、いよいよか!でもちゃんとユキ子のご両親へ挨拶せなあかんで!!ってアドバイス的な???

そんな話???


このトーン。間違いない。


聞いてしまった。


高校時代、友達が授業中に手紙を回しながら誕生日サプライズを計画してくれてたけど、
経由するだけの役割だったポンコツ男子が私の机に一瞬置いてもうて。
友達の慌てようと、一瞬見えた「サプライズ」の文字で、放課後何が起こるか察してしまった、あの時みたい。


昔っからサプライズの前にお察ししてしまうのだ。


そうか、私、プロポーズされるのか・・・。



とりあえず、2人が話してることは、私が絶対知らない方がいい内容。
私は、気づいたことに気づかれないよう静かに部屋に戻った。

それからもう大変。

全てに平然を装わないと。

気づいた事に、気づかれないようにしなくては。


ご両親…いや、未来のパパとママはこのままシエナに戻るので、私たちはハグをして別れた。

なーに知らないフリしてるのよ〜!あなたの息子が一世一代のプロポーズするの知ってるくせにぃ〜!!!このこの〜!!!


と思いながら、平然とハグ。


それからエルのドライブでローマに向かった。
ドライブ中はさすがにプロポーズはないから、逆に安心して過ごせた。

ディナーでかなぁ?だなんて思っていたら、ローマについてすぐにエルが寝ちゃった。

長距離運転で疲れてたんだろうね。
大丈夫よ、私はそんな雰囲気とか気にしないから、夜じゃなくても全然OK!

翌朝。

フライトは11時なので、9時には空港についてなきゃいけない。
朝食もそこそこに急いで準備をした。

フライト中はノーメイク派だったけど、流石にこの日は濃くなりすぎないよう薄くメイクをした。
だって、ねぇ?

9時前に空港に着き、チケットを発見して荷物を預けた。


空港内のフードコートで軽食を済ませ、ベンチに座った。
エルは何かを言いたそうにしている(知ってる知ってる)


でも気づかないふりをする私。

プロポーズには、彼のペースや段取りがあるはずだからそれを邪魔してしまわないように。

気づいてる事に気づかれないよう、
平然とジュースを飲んだ。平然飲み。


搭乗案内板に日本行きのフライトが表示される。
そろそろ、か。


行こうか、と立ち上がるエル。
エルの目を見て、うん、とうなづき私も立ち上がる。


「ちょっと話があるんだけどいい?」


きたーーーーーー!!!
やっぱりきたーーーーーーー!!!!

気づいてたけど、さすがにちょっと緊張してきたぞ…


「どうしたの?」

「実は・・・」


「パパがユキ子が太ったことを心配してるんだ」





ん?


「短期間でこんなに太ったのは、何か病気なんじゃないかって」


えーっと・・・イタリア式ジョーク?


「パパが病院で検査したほうがいいんじゃないか、って。」

涙目のエル。ジョーク…ちゃうな、ちゃうっぽいわ。どうやら本気やわこの人。


「だから、日本に帰ったら病院に行って欲しいんだ」




うん、これはマジでサプライズ。


サプライズというか、ドッキリ?


何が「昔っからサプライズの前にお察ししてしまうのだ。」やねん。
全然プロポーズちゃうやんけ。

あんな真剣なトーンで、私の体型について、さらには病気かもしれん、と、
そんな話をされていたんか…。

この角度からのパンチは全くのノーガードでしたわ。

外国人が病気を疑うほど太ましいのか、私は…。

唖然としてた私に、エルが小指を差し出して言った。


「プロミス?」



こうして、私はローマの空港で、

イタリア人彼氏と指切りをしながらプロミスした。




「太りすぎたんで、日本帰ったら病院行くね!」

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